柚ノ木形燈籠 奈良県春日大社の若宮社付近の柚子の木の下にあったことから 柚ノ木形と呼ばれています。 基台が六角、竿は丸、受から火袋、笠が八角と言う珍しいデザインの燈籠ですが、他の燈籠に無いバランスの良い姿から非常に人気の有る燈籠です。
春日形燈籠 奈良県春日大社にその本歌が有るといわれている事から 春日燈籠と呼ばれています。 実際、春日大社には春日形と言う燈籠は無く祓戸形(はらいどがた)がその原形だと言われています。 火袋に鹿、雲、三笠山を彫刻するのが特徴です。 一般的に石燈籠と言うとこの春日形をイメージする方が多いのではないでしょうか。
長久寺形燈籠 つくば市小田地区長久寺に有ります 長久寺形燈籠は、関東では唯一と言って良い名品です。 鎌倉期に奈良西大寺の名僧忍性が小田地区に極楽寺を建て筑波周辺で、石造文化が広まったようです。 一見、受が大きく火袋が小さいので、姿が良くないように思いますが、この造りを見ていると惚れ惚れします、関東形と言ってしまっても過言ではないと思います。
石塔系層塔 笠を何枚も積み重ねた石塔を層塔と言います。 元は、お釈迦様の遺骨を納めた仏舎利塔(ストゥーパ)が由来です。 笠の枚数は奇数が基本です。 一見、地震で倒壊しそうですが、バランスと合端がしっかり取れていますので上手く力が分散して倒壊はしません。
琴柱形(ことじがた)燈籠 石川県金沢市の日本三名園に数えられています、兼六園の池泉に建っている事で有名な琴柱(ことじ)形燈籠です。 和楽器の琴に使用する琴柱に似ている事からこの名前になりました。 テレビ等のニュースでも兼六園の話題の時は、この燈籠の画像から入る位に名物になっている様です。