十三仏の製作 御鈴置き台

十三仏製作も決まり、各仏様の前に据える御鈴を置く台の製作に取り掛かりました。

台と言うよりは、石の祠(ほこら)風にとの製作依頼です。

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まず、一尺二~三寸角 高さ二尺位の原石を手作業で写真のように仕上げて、底になる部分と祠風になる上の部分に矢を掛けて二つに割り、上の部分をくり貫きます。

祠になるくり貫いた部分を綺麗に均して仕上がりです。

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これは、主に親方に仕上げて貰いましたが、すべて手作業でしたのでかなり大変な作業だったと思います。

この中に蓮華文様を筋彫りで彫刻する予定です。

後は、十三仏の説明碑を製作してすべて完了しました。

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最後に、十三仏の説明がまだでしたので簡単に書いておきます。

十三仏は、江戸時代の頃に日本で考えられた冥界の審理に関わる十三の仏様で、

また十三回の追善供養(初七日~三十三回忌)を司る仏様です。

第一番   初七日    不動明王

第二番   二十七日   釈迦如来

第三番   三十七日   文殊菩薩

第四番   四十七日   普賢菩薩

第五番   五十七日   地蔵菩薩

第六番   六十七日   弥勒菩薩  

第七番   七十七日   薬師如来

第八番    百ヶ日     観音菩薩

第九番    一周忌     勢至菩薩

第十番    三回忌      阿弥陀如来

第十一番    七回忌      阿閦如来

第十二番    十三回忌     大日如来

第十三番    三十三回忌  虚空蔵菩薩

主に掛け軸にした絵を法要やその他の仏事の時に飾る事が多いようですが、

今回、有り難いご縁で一生に一度有るかどうかと言うような仕事をさせて頂きました。

有り難うございました。      合掌